ブログを更新しました。 | 登録システムの背景にある日本の文化的思想

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The official record of real property and corporate registry and Japanese culture.
https://akikohorishihoshosilawyer.wordpress.com/2020/10/26/the-official-record-of-real-property-and-corporate-registry-and-japanese-culture/

私見ですが、日本では契約条項で詳細に縛ることより、古来より契約行為よりも「和を以て貴しとなす」という文化的背景があります。

契約行為の重要性について、法律家である私は十分に認識しております。ただし、例えば通行権のような権利は登記に反映していない場合があります。

このような環境は、欧米では問題解決を先延ばしし、明確な態度を示さないというデメリットととらえられる事がありますが、メリットとしては、先入観にとらわれず、時間をかけて実情に合わせるという柔軟な解決策をもたらすことがあります。これはもちろん考え方の違いによるものであり、どちらに優越があるわけではないと思います。

システムとは事務手続きを運用するための制度ですが、その中には文化的背景が反映されていると考えています。

そのような日本人の文化的背景について詳細をお知りになりたい方には、ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎氏の「あいまいな日本の私」(以下のリンク(英語))が参考になると思います。

https://www.nobelprize.org/prizes/literature/1994/oe/lecture/
司法書士 堀 明子

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