文化と法制度
法制度とはシステムの事ですが、システムをどのように構築するかは国によって異なります。
日本は基本的に古代ローマ制度に似た「Civil Law system」で運用されています。
伝統的に一族の長は、成人していても息子や弟、それに未亡人の母、妻、未婚の姉妹や娘などの女性を支配し、長男の死後にその長男が後継者となるまでは、家のすべての構成員に対して強い権限を持っていました。
18世紀後半以降のフランス革命は成人した家族全員は平等であるという考えをもたらし、原則として全員が平等な相続権を持つという制度に代わりました。
100%完ぺきという制度はありませんが、周りとの調和を保ちつつ、バランスのよい方法を模索する共感力が必要と思います。歴史から学ぶということはそのような事だと個人的に思っています。
司法書士 堀明子