ロンドン 地元で髪を切る。
「そこはこだわるところじゃない。」とよく言われますが、私はかたくなにロンドン日本社会から遠ざかっています。
ロンドンにいられる時間は限られているから、その間にできる限り外人としてメリットもデメリットも経験しておこうというのが私の持論です。
ヘアサロンなどはロンドンで山ほどあり、日本のヘアスタイリストさんもたくさんの人が経験を積みにロンドンに来ています。
日本人が経営しているヘアサロンもたくさんあり、予約からオーダーから支払いまで全部日本語でできます。
日本人の美意識も高いわけです。
今回は地元に新しくオープンした中東の人が経営するヘアサロン・ネイルサロン・エステショップへ。
家の近くをふらふらしていたら発見したお店で、値段が安かったのです。
ロンドンに来て約1年半。
最初はイギリス人が経営しているヘアサロンに行き、日本人形にされました。
次は友達とコーチェスター(ロンドンから列車で約1時間ほど)に行き、友達の行きつけのお店に行きました。
ここはとても良かったのですが、髪を切りに毎回旅行というわけには行かないし。
で、ついに発見。
イギリスではたいていウォッシュ料金とカット料金とブロー料金は別。
もちろん「カットのみ。」をお願いしました。
スタイリストさんは中東出身のご容姿。
ここら辺で働いているのかなどと無難なところから話が始まり、どこ出身か尋ねると「シリア」との回答。
シリアには旅行に行った事があるので、シリアの話などをしつつ、経験を尋ねてみました。
すると、ロンドンに来るまではヘアスタイリストの仕事をした事がなかったと。
え??そうなの??
ロンドン滞在歴は6年とか。
絶対最初からプロじゃないから、勉強したのか聞くと、「好きな事だったから覚えられた。」とか。
習うより慣れろですね~。。。
最近、困難な事や予測不可能な事に直面すると笑いがこみ上げてくる習性があり、今回もおかしく(楽しく)なって、笑いがこみ上げてきました。。。
そんなヘアスタイリストさんに
「髪が痛んでいる。」
「外に行くときにはヘアセットを素敵にすると気持ちまで明るくなる。」などと
説教される日本人。
今のところ絶対にシリア女性より日本女性の方が美意識が高いはずなので、日本の格を下げてしまって申し訳ないと反省した一日でした。
結局、スタイリングはいたって普通に仕上がり、25ポンド(約3,000円)で済んだので、個人的には満足でした。