みんな毎日法律使ってます ~法律とオープンマインドな心がけ~

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本内容は司法書士の勉強と経験及びロンドンでの生活を通して感じた堀明子の私見です。
難易度が高いといわれる「法律」は本来は普段の生活に根付いたものです。
法律はマナーや道徳に関連する内容なのですから、もっと身近なものであってほしいと常々願っています。

以下の内容はスコットランドの政治家ジェニー・リー(Ms.Jennie Lee)氏のオープンマインドの考えに基づいています。
彼女は政治家ですが、教育・文学・歴史・心理学と法律の専門家でもあります。

「オープンマインド」という言葉を聞いたときに肯定的なイメージを持つことでしょう。
「オープンマインド」はポジティブな心がけのことですが、法律を考えるときにも役に立ちます。

その一つが以下の例です。

ジェニー・リー氏はある時、国名が記載されているリストを渡して、子どもたちに「国名を見て何を思うか。」尋ねました。
これは「偏見に対する実験」(An Experiment in Prejudices)というものです。

何人かの子どもたちは口々に「この国は好き。あの国は嫌い。」といいました。
その中にいた222人の子どもたちの中で2人だけ以下のように言いました。

「これだけではよく分からないから、何と言ったらいいかわからない。」

偏見とは英語で「prejudice」といいますが、この言葉の語源は「prejudge」からきています。
「pre」とは「前」という意味です。
(プレスクール)などと日本でも言います。
「judge」は「公正にジャッジする」なとど日本でも言いますが、「判定」をすることです。
要は「先入観」のことです。

つまり「意見には個人的な感情が含まれて」います。
多くの子どもたちの意見は自分が思う好き嫌いで判断されていました。
大人も同じです。
それ自体、別に悪いことではありません。なぜなら「自分」というキャラクターを構成する正直な意見なのですから。

ただ、法律を学ぶことで、「自分はこう思う。」という先入観に対して、「先入観はそうだとしても、法律はどのように判断するのか。」という別の観点から意見を構築することができるようになります。少なくとも、学ぶことができます。

「オープンマインド」な心で「考える。」気づきを与えてくれるのが法律だと思うのです。

司法書士の勉強を始めたころの私は自分の考えにとらわれていました。実際、今でもそうです。自分がこの世に存在する以上「自分の考え」から逃れることはできませんが、法律を学んで、仕事をすることで「オープンマインドな心で考えたい。」といつも努力しています。

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