ナショナル・ギャラリー レオナルド・ダ・ヴィンチ特別展
レオナルド・ダ・ヴィンチ特別展は、7室に分かれ、それぞれ目玉の絵画に対して、その絵画に向けたダ・ヴィンチの研究デッサンや弟子の作品を展示するという興味深い内容。
7室しかないの!?と思いきや、全部を丹念に見るには、ちょうどいい量です。
そもそもダ・ヴィンチの完成品としての絵画は15枚しかないそうで、そのうち9枚がナショナル・ギャラリーのセインズベリー館にあること自体、驚くべき事です。
保険金額20億ポンド(2,500億円程度)というのも納得。
イギリスに住んでいる欲目で見るならば、さすがイギリス。
いくら保険金をかけたって、信用がなければ、結局この絵画をそろえることはできなかったんじゃないかと。
1室はミラノの音楽家たちというテーマで、楽師の肖像がメインです。
2室は美と愛がテーマで、白貂を抱く貴婦人。
3室は体と心がテーマで、聖ヒエロニムス。
4室は岩窟の聖母ナショナル・ギャラリー所蔵とルーブル所蔵が対面で設置されています。
5室はレオナルドと仲間たちがテーマで、リッタの聖母。
6室は、レオナルドの類まれなる才能がテーマで、偶然に発見されたという世の救い主・キリストの絵画。
7室は、ナショナル・ギャラリーの本館に移動して、弟子が模写したダヴィンチの最後の晩餐の原寸大絵画を鑑賞。
昔、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に見に行きましたが、壁画の保存状態が悪いため、中は暗く、すごく遠くからしか鑑賞させてくれなかった思い出があるので、弟子の作品とだとしても、美しい状態のもの見て、とても感動しました。
セインズベリー館の展示室の横かナショナル・ギャラリー本館の最後の晩餐が設置されている対面に放映されている特別展用の映画も、この絵画の裏話や背景を聞く事ができて、とても興味深かったです。
全体としては、絵画の臨場感は実際の作品を見たときにドンと伝わってきました。
絵画の写真は、カタログからの引用になります。
BBCの紹介プログラム。
http://edition.cnn.com/2011/11/09/world/europe/leonardo-da-vinci-exhibition/index.html
ナショナル・ギャラリーの紹介HP。