消費者金融の意義
昨今の過払返還請求で 消費者金融大手もかなりの痛手を負っているようです。
そこにきて、来年6月に完全施行される「貸金業法」の総量規制
=貸し出しは原則、収入の3分の1以下、
収入が不明な場合には、100万円以内
という規制がかかるため、
現在顧客になっている消費者の多くが
更なる借入れができなくなるというのです。
現に、すでに貸し出し体制はどの会社も厳しく、
なかなか借りられないのが現状のようです。
消費者金融では、基本的に保証人や所有不動産の提供など
何らの担保もなく、借入れができる代わりに
借りられるお金の額は少額なのが、基本です。
返済してもらえないリスクが高いため、
小さな貸し出しになるし、
利息も高い利率をとるという構図です。
確かに「今、1万円が必要。。。」という状況になることもあります。
そして、18時以降に銀行でお金を引き出して手数料を取られるよりは
「1週間以内の返済ならば無利息」などとしている消費者金融からお金を借りた方が
手数料分、費用を抑えることができます。
小さい額でお金が必要になる状況があるのであれば
消費者金融の存在意義はあると思います。
消費者金融会社も顧客もお互いビジネスとしてやっている以上、
同じ土俵で交渉できるならば、
その存在意義はなくならないだろうと思います。
現状の問題点は、顧客に金融の知識があまりないことではないでしょうか。
金融教育に力を入れて欲しいと、つねづね思っています。